クラスの中を覗いていただけるページです。クラスの様子やできごと、受講生の制作物をご紹介していきます。

2022年12月24日土曜日

T定規

ポインテッドペンクラス講師の東井です。

作品展も終了し、静かなレッスンが戻ってきました。作品展前の熱気ある雰囲気も楽しいですが、心静かに文字をかく、落ち着いた時間はやはりよいものです。

作品制作では罫線を引く機会が多かったと思います。長い文章の作品になりますと、罫線も増えて時間もかかります。ポインテッドペンクラスでは、罫線を引くことに慣れてもらうために、宿題は鉛筆で罫線を引いたものにかいてもらっています。罫線に欠かせないのがT定規。ペン、インク、用紙の次に使用頻度が高いものです。受講を始められる生徒さんには、一つは持って頂くようにお話ししています。スタジオにも大小さまざまなT定規が用意されています。真っ白な用紙に罫線を引くと、気持ちが引き締まります。





2022年12月15日木曜日

作品展無事終了しました

スタジオ レターアーツ作品展2022 が無事に終了しました。
 

5日間の展示でしたが、多くの方にご覧いただくことができました。ご来場くださいました皆さま、応援してくださった皆さま、ありがとうございました。

また2年後の展示を目標にして、カリグラフィーの研鑽につとめてまいります!

  
  
 

2022年12月5日月曜日

いよいよ作品展

 こんにちは。清水裕子です。
レッスンはスタジオ作品展開催のためしばしお休みです。

いよいよ展示の日が近づいてまいりました。
当初、2021年2月に予定していた展示を2度延期して、ようやくの開催です。コロナ禍でスタジオを休講にした期間もありましたが、この展示を目指して皆さん頑張ってこられました。制作過程で多くの体験をされたことと思います。そして講師としても、作品展の機会は実に貴重だと、今回もレッスンを通して改めて実感しました。

 2022年12月9日 (金)―13日 (火)
11時ー18時(最終日は15時まで)
GALLERY 北野坂
神戸市中央区山本通1-7-17 WALL AVENUE 
http://gallery-kitanozaka.com


今回のDMに使った文字について。Aは塗った文字、それ以外は書いた文字で、「ABCDエトセトラ」となっています。
A 小川百合、B 清水裕子(平筆)、C 岡本真樹子(丸筆)、d 清水裕子(平ペン)
E 東井裕子(ポインテッドペン)、t 清水裕子(平筆)、C 清水裕子(平ペン)

皆さまのご来場を心よりお待ちしております。

2022年11月27日日曜日

作品展間近

 写本装飾クラス担当の小川百合です。

作品展をいよいよ来月に控えて作品も完成に近づいてきました。

黙々と彩色を進めます。

額装も仕上げに入ります。
 

会場に完成した作品が並ぶのが楽しみです。

2022年11月13日日曜日

初めての作品

こんにちは。
レギュラークラス講師の清水裕子です。

スタジオ作品展まで1ヶ月を切りました。この展示には、カリグラフィー歴20年を超える方から受講し始めてまだ数ヶ月の生徒さんまでが参加されます。始めて間がない方には、素敵なブック作りの提案もさせてもらっていますが、ブックの内容は作られる方と結びついたものになるので、皆さんそれぞれ違ったブックができあがります。

まだ鉛筆からペンに移る前の方もブックで参加されます
ざっくりとカットするのも味のひとつ

文字は何かの形に仕上げる(例えばカードや作品として作る)ことで、意味を持ち、生かされます。気持ちのこもった物作りを通して、カリグラフィーをする喜びを感じてもらえると、講師としても嬉しい限りです。

ブックに含めたいものを揃えて

 

2022年10月22日土曜日

カッパープレートの基本

ポインテッドペンクラス講師の東井です。

カッパープレート体は、私のクラスではオブリークホルダーを使用して書きます。ストレートホルダーで書く方もおられます。オブリークホルダーには、”フリンジ”という金具がついており、そこにペン先、ニブを挟みます。


ペン先は力を入れると開き、上から下への線は太く、下から上への線は細くなります。カッパープレート体の基本は、55度の傾きを保ちながら、まっすぐな線を引くことです。同じ太さ、同じ角度でまっすぐに。2センチ足らずの長さですが、このホルダーを使い、少し力を入れてペン先を開き、上から下へ線を引く。簡単そうに見えて、なかなか難しいものです。

カッパプレート体を学ぶ人の多くが持っている二冊


 

2022年10月11日火曜日

展示のための実験

こんにちは。レギュラークラス講師の清水裕子です。

 作品作りにはさまざまな過程があり、作品によっては、特別な方法を新たに探さねばならないこともあります。これは、先週のレッスンでの一コマです。

 作品を額装できる構造に仕上げるために、何を使ってどうすれば良いかを、ラフを利用してクラスで実験しました。これで、新たに必要な物や作業の手順も見えてきました。早めに実験しておくと安心して最後の清書段階に進めますし、ワクワク感も増してきます。

結果も大事ですが、こういう過程を通して得られる体験こそが物作りの醍醐味であり、大切なもののように思います。

2022年9月26日月曜日

ワークショップ『金・銀を使ってみよう』

 写本装飾クラス担当の小川です。

8月の始めに、スタジオで受講されている方を対象にワークショップ『金・銀を使ってみよう』を開催し、サンプルを作りながら絵の具や顔彩、箔などさまざまな金・銀を試していただきました。

ギルディングのりを塗ったり、箔を専用の箔ばさみで挟んで持ったりと初めての作業が続きます。これが仕上がると、ご自分の作品作りに役立つサンプルになります。 

今回で3回目の開催となったこのワークショップは、回を増すごとにお見せするサンプルが増えています。


2022年9月10日土曜日

マージンの見極め

 こんにちは
レギュラークラス担当の清水裕子です。

レギュラークラスでは、作品展に向けて、早い方はすでに書き上がって、マージン(周囲の余白)をレッスン中に検討されています。書き終わった後のこのプロセスはとても大事で、作品全体の印象を左右する重要なポイントになります。

この方は夏休み前にマージンまで決めて一安心。そして今週、表具屋さんにパネル張りの依頼に行かれました。搬入時に拝見するのが楽しみです。
何通りかを試して写真に撮り、見較べた時の直観で選ぶと間違いないように思います。



2022年8月28日日曜日

好奇心は大切

 こんにちは。
レギュラークラス講師の清水です。

8月も最終週となりました。8月はスタジオも夏休みで丸々レッスンはお休みでした。今週末からまた気持ちもリフレッシュしてレッスン再開です。ということで、本日の投稿は夏休み前のレッスンの様子です。

初めての書体、ローマンキャピタルで作品展に向けた作品づくりを頑張っておられる生徒さん。ペンサイズを変えたり行間を変えたりしながら、違いを観察して検討されています。

「色の紙に書くのもいいかな」という案をお持ちでしたので、ガッシュの色味は紙の色によって見え方が全然違ってくるという話をしました。すると早速お家で実験を。好奇心は良いエネルギーになりますね。ご自分の体験に勝るものはありません。

レッスン最初のクリティークでは、私の話だけでなく受講される皆さんにも話を振ることがあります。他の方の経験から聞ける話は皆の参考になり、とても良い時間となっています。


2022年7月23日土曜日

ビジネスライティング、スペンセリアン

 ポインテッドペンクラス講師の東井です。

ポインテッドペンクラスは、カッパープレートの他に、ビジネスライティング、スペンセリアンの二書体があります。

ビジネスライティング(右上)、スペンセリアン(下)


 ビジネスライティングは筆記体とよばれるもので、一見書きやすそうですが、実に手強いです。
スペンセリアン

スペンセリアン

スペンセリアンも、まずはシンプルなスタイルからスタートします。
どちらも静かで落ち着きのある、とても美しい書体です。

2022年7月10日日曜日

暑い中でも

写本装飾クラス講師、小川百合です。

毎日、暑い日が続きますね。
来月はスタジオの夏休みでレッスンがないので、その前に少しでも作品作りを進めておこうと皆さん頑張っていらっしゃいます。
トレースしたり、色を決めたり、細かい部分を確認したり、それぞれの作業を進めていきます。  
 

作品を作るときには写本に関する洋書なども参考にしています。
作ってみたい装飾文字にたくさん出会えます。

2022年6月28日火曜日

スタジオのこだわりグッズ

こんにちは。スタジオ レターアーツ運営責任者、レギュラークラス講師の清水です。 

今回は、スタジオの環境作りとして、2008年のスタジオオープン時からこだわっているポイントを少しご紹介します。

1つ目はキムワイプ

 ペン先をぬぐった時にペンにティッシュの繊維や布の毛羽がついて文字の線が変になっちゃった・・・、というのはカリグラフィーのあるあるですよね。自分自身のその体験から、スタジオの机にはケバ立ちや紙粉がほとんどないキムワイプという物を置いています。キムワイプには色々な種類があり、これはサイズが小さくて薄手のものです。
 
2つ目は高演色性蛍光灯
高演色性蛍光灯というのは、自然の色に一番近い光を出してくれる蛍光灯だそうです。色を使うことも多いスタジオの中でできるだけ色を忠実に再現できるものをと思い、この種のライトにしました。
 
どちらも裏方さんですが、少しでも質の高いスタジオ滞在時間を過ごしていただけるようにと願って取り入れています。





2022年6月5日日曜日

分析、練習、観察

こんにちは、レギュラークラス講師、清水裕子です。

レギュラークラスでは、どのクラスでも各自が違うことに取り組んでいます。今日ご紹介する方は、『Speedball Texbook 25th Edition』に掲載されているJulian Watersの文字から学ぼうと、ここ数ヶ月間、分析、練習、観察を続けておられます。


本から得られる情報は、書かれたフレーズのみ(貼ってあるコピーの下2行)。それを元に、そこに登場していない文字も考えていきます。
前の写真から1ヶ月後
さらに2週間後
 
最終的には、その方らしい文字として落ち着き、消化されます。こういう指向で進んでいる方へのアドバイスは、講師も一緒に学び、考えるとても良い機会になっています。


2022年5月15日日曜日

リフレッシュ

 ポインテッドペンクラス講師の東井です。

クラスに参加して頂いている生徒さんの多くは、お仕事をされています。仕事以外にも日々の暮らしがあり、皆さんそれぞれにお忙しい毎日です

 仕事とは全く違う空間で、全く違うことに集中するのは、リフレッシュになるというお声も耳にします。その言葉通り、心落ち着くスタジオで、皆さん本当に集中して取り組まれています。
リフレッシュが美しい文字へとつながりますよう、私も尽力したいと思っています。リフレッシュがプレッシャーにならないよう願いつつ…。

2022年4月24日日曜日

作品展に向けて

 写本装飾クラス講師の小川です。

年末の作品展に向けて作品作りを進めています。

作業しているとはじめのトレースの大切さに気づきます。
 
作品が仕上がる頃にはもっとたくさんの梅皿が並んでいることになるでしょう。




2022年4月5日火曜日

徐々に以前のクラス運営に戻し中

ある日のレギュラークラスの様子を。

どのレギュラークラスも、初心者、経験者に関係なく一緒にレッスンをしています。少人数クラスなので、それぞれに合わせた方法で説明したり、参考になりそうな資料をご覧いただいたり、おひとりずつ交流できるのが、講師にとっても、とても楽しい点です。

 

今年の12月には、2018年以来4年ぶりでスタジオ作品展を開催予定です。そして、このコロナ禍の2年ほど予約制にしていたレギュラークラスを、また5月からクラス固定(振替受講可)制に戻すことにしました。予約制で足が遠のいていたみなさ〜ん、また以前の定期的なレッスンに足を運んでくださるのをお待ちしていますね〜!