こんにちは。レギュラークラス担当の清水裕子です。
今回は、クリティーク中のある違和感から見つかった、ネット記載情報の落とし穴についてです。
皆さんは、インターネットに載っている素敵なテキスト(名言など)をカリグラフィーで利用されたことはありますか?私はありますが、綴りが間違っていたり、原文と少し違っていたりしたことがあり、確認するのに手間取った経験があります。
1枚目(左)を書かれ、文字間のパラつきを直しながら2枚目を書かれたとのこと。 |
先日、いつものクリティークで、毎回丁寧に宿題に取り組まれている方のシートを拝見していた時に、不自然なスペーシングがあちこちにあったことに違和感を覚えました。もしやと思い、元のテキストをどこから持って来られたか確認したところ、ネットに載っていたものをそのままの形でプリントアウトされたとのことでした。その紙を見せてもらったところ、タイポグラフィー的にとてもおかしなことになっていました。
ネットに載っていたテキストそのままの形でプリントアウトされた紙。 |
おそらくこの「状態」がその方のカリグラフィーに影響したのでしょうね。そのファイルを送ってもらい、こちらで自然な状態に整えて返送しました。ファイルを開けてビックリだったのは、両端揃えが原因でワード間が広くなっていたのではなく、間に2つや3つスペースが入っていたことでした。
文字を書く以前のこういった点にも注意が必要だということを、この方の経験を通して改めて学びました。一番確かなのは、出版されている本からの引用です。