クラスの中を覗いていただけるページです。クラスの様子やできごと、受講生の制作物をご紹介していきます。

2024年4月22日月曜日

金泥を使って

写本装飾クラスの小川です。
 
前回は金泥練りをご紹介しました。上澄みの水を捨ててしっかりと乾かした金泥は次のレッスンで製作者にお渡しします。
 

作品に使うときは他の色よりも先に金泥を塗って、乾いたら磨きます。

金泥練りは時間のかかる作業ですが、自分で練った金泥がきれいに光ったときはとても嬉しいものです。

2024年4月6日土曜日

画材をしる

 
こんにちは、レギュラークラス講師の清水裕子です。


今日は画材のお話を。

こちらのレッスンでは、スタジオに用意してあるガッシュか墨(擦るor墨汁)を利用して練習されている方がほとんどで、普段の練習から作品製作時と同じ状態で書いてもらうようにしています。色に関しては、色のガッシュを使ってもらっていますが、時折、何かのきっかけで彩墨もご紹介しています。押しつけにならないように気をつけつつ体験してもらい、こういう選択肢もありますよと。

私自身、もう何年も、黒も色ももっぱら墨を使っているので、スタジオには色の墨がいくつもあるのです。皆さんには、書く時の快適さはもちろんのこと、安全性や、作品になった後々の耐久性(耐光性)のことなども考えつつ、各自で選んでもらえたらと思っています。

この日は、入手されたガッシュのセットをフルに使って練習されてきた方のシートに大いに刺激を受け、彩墨の話へと発展したのでした。



2024年3月23日土曜日

小さな文字

 ポインテッドペンクラス講師の東井です。

 レッスンでは、5ミリか6ミリ幅の罫線で文字を書いてもらっています。作品制作になりますと、文章の量にもよりますが、本文は3ミリ、4ミリ幅で(もちろんもっと小さいサイズで書く時もあります)、作者名は2ミリ幅くらいで書く場合もあります。5ミリあるいは6ミリ幅から、いきなり2ミリ、3ミリ幅で書くのは、ペンと手のコントロールが難しく、文字幅を徐々に小さくしていくようにお話ししています。5ミリから4.5ミリ、4ミリという風に、罫線を少しずつ縮小コピーして書いていきます。文字の大きさに慣れることが、まず第一です。

次回は小さな文字を書くペン先についてお話したいと思います。

2024年2月27日火曜日

金泥練り

写本装飾クラス担当の小川百合です。

写本装飾クラスのカリキュラムの中に金泥を使うものがあります。金泥は販売されている金泥にガムアラビックを加えて更に細かな粒子になるように自分で練ったものを使います

1時間ほど練ります。指がつりそうになります・・・

練り終わったら水を張って一晩寝かせ、上澄みの水を捨てて乾かします。
 
しっかり乾かして使える状態になりました。 

2024年2月10日土曜日

新たな一歩

こんにちは。レギュラークラス講師の清水裕子です。

先日のクリティーク時に貼られていたシートのひとつです。これを書かれた方は、しばらく取り組まれていたことに区切りが付き、次に挑戦したいことを試して持って来られました。これまでの積み重ねや経験が多くある方です。

トラディショナルな書体をどのようにしたいと考えておられるのか、ご本人の説明をお聞きしました。ご自分の中にあるイメージをこうして具体的に書いてシェアしてもらえると、私もアドバイス、お手伝いがしやすくなります。進展のさせ方を少し提案しました。ここからどんな道を通ってどんな風に展開し、どこに着地されるでしょうね。その過程の様々な「景色」を楽しんでもらえたらと願っています。

2024年1月28日日曜日

スペンセリアン体

ポインテッドペンクラスの東井です。

今年は当スタジオの作品展イヤーです。スペンセリアン体で出展予定の生徒さんも何人かおられます。大文字の華やかさが美しいオーナメンタルのスペンセリアン体。作品でその華やかさをいかすには…。


大文字がよく出てくるテキストを選ぶ(当たり前ですが、これが案外難しいです)、頭文字がAからZまでの単語をかくのも一つの方法です。まずは文字、ラインを美しくかくことですが…。12月に向けて、私自身もしっかり取り組みたいと思っています。

2024年1月14日日曜日

2024年のレッスン開始

明けましておめでとうございます。松の内ギリギリですね。
当スタジオの主宰、レギュラークラス講師の清水裕子です。

 誰もが新たな希望とともに迎えたであろう元旦に発生した能登半島地震。
被災された方々の安全と安心、そして1日も早い生活基盤の復旧をお祈りすると共に、亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。日本で暮らす限り、「明日は我が身」と心しておかねばならないのだと、あらためて思っています。 
 
スタジオ レターアーツのレッスンが始まりました。受講者の皆さんに、スタジオにお越しいただけること、文字書きに集中していただける時間を、講師一同大切にして、今年も指導に励んでまいります。また、新たにスタジオで受講を始められる方々との出会いも楽しみにしています。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。