クラスの中を覗いていただけるページです。クラスの様子やできごと、受講生の制作物をご紹介していきます。

2023年11月26日日曜日

行間・マージンとの付き合い方

 こんにちは。レギュラークラス講師の清水裕子です。

私の投稿はクリティーク時の話が多いかもしれませんね。それだけ、毎回のクリティークは生徒さんだけでなく講師にとっても気付きの宝庫なのです。これまでも何度か、文字間・ワード間
行間マージン(周囲の余白)の話を載せていますが、今回もこの話を。

 
皆さんの宿題が貼られたボードに、たまたま隣同士で同じファウンデーショナル体の方の文字が並び、空間の取り方によって見え方が違ってくるという話題になりました。練習時に文字間・ワード間のことは意識されても、行間についてはあまり意識されないかもしれませんね。しかし作品を作る際には行間が大きなカギになることもあります。作品制作の過程では、行間を広げたり狭めたりして試すと、きっと新たな気付きがあると思います。

文章を書いた練習のシート

上の画像に、パソコン上で仮に枠を入れてみたもの

またたとえ練習で書いた文章でも、それにマージンの枠を加えるだけで見え方がガラリと変わります。作品制作の最後にマージンをどのくらい取って額装するかに悩む方もおられるでしょう。日頃から「マージンを決める」練習をしておくと、判断する目が鋭くなってきます。

2023年11月12日日曜日

文字を習う順序

ポインテッドペンクラス講師の東井です。

カリグラフィーを習い始めた時、A,B,C順に文字を学ばないことに少し驚き、字体をグループに分けて習うことに、なるほどと思ったことを覚えています。

写真の文字はスペンセリアン体の一つの大文字ですが、この文字も、字体の一部が同じグループに分けてレッスンします。まずは基本となるOを含む丸い文字のグループ、E,C,D, 次は左側がスプーンのような形をした文字、A,M,N, と続きます。文字をグループに分けて練習することは上達への一歩です。さて、アルファベット26文字を習得したらABC順にかいていきますが、同じグループの文字が続くわけではないので、手、腕、そして頭のコントロールが忙しく、思っている以上に難しいものです。小文字についてもabc順に26文字をかくことは難しいです。ポインテッドペンの場合、大文字をつなげて単語をかくことはほとんどありませんが、文字一文字ずつはかけても、単語として、続けて、つなげてかくのが難しいのは当然ですね。