クラスの中を覗いていただけるページです。クラスの様子やできごと、受講生の制作物をご紹介していきます。

2023年3月18日土曜日

墨と彩墨

 こんにちは。レギュラークラス担当の清水裕子です。

今回は、レッスンで皆さんが使われている墨と彩墨のお話を少し。

小さめの普通の硯で擦る方。

スタジオには、レギュラークラスの皆さんが使うインクとしてガッシュ(Gouache)、墨、墨汁を用意しており、皆さんだいたいはガッシュを溶いたインクか、墨を擦ったインクを使われています。墨には彩墨という色の墨(顔料+膠)もあるので、必要に応じて「彩墨を使ってみては」と提案することもあります。普段の練習から、作品作りに使う画材に慣れておくのも大事な経験のひとつです。

カリグラフィー用に作ってもらった硯で擦る方。

墨や彩墨で書いた文字は、ガイドラインを消しゴムで消した時にガッシュよりも色が取れにくく、あとで裏打ちするような場合も滲む心配がありません。また、ガッシュではインクが載らないような表面(蜜蝋を塗ったような紙)にも書けます。

「擦るのが面倒そう」と思われるかもしれませんが、濃さの調節はガッシュよりしやすく書きやすいです。
彩墨は、呉竹や墨運堂などから販売されています。

蜜蝋を塗った紙に、何種類かの赤系の彩墨で色味を試す。彩墨には白い硯を使う。 

2023年3月5日日曜日

時々チェックが必要です

写本装飾クラス担当の小川百合です。

写本装飾では彩色に不透明水彩絵の具(ガッシュ)を使います。

ですが、使おうと思ったらチューブの中で固まってしまっていることもしばしば・・・なので時々チェックしています。固まっているチューブは切って中身は小さなケースに入れて保管。使うときは必要な分だけ梅皿に取り出し、スポイトで水を数滴加えてやわらかく戻して使っています。