見落とし、見直し

ポインテッドペンクラス講師の東井です。

今回は、先日手本を見直す機会があり、気が付いたことをお話します。

写真㋐、㋑はスペンセリアン体の「H」です。㋐は生徒さんに配布したプリントにかいたもの、㋑は手本に近いものです。㋐と㋑の違いについて。二点あります。

・赤字で示した罫線Ⓐと文字のライン①→の交わるポイントが、「H」の横棒と見なす罫線Ⓐの真ん中で交わっているか。

㋐は交わっている点が太い赤矢印で示したところで右にずれており、㋑は真ん中で交わっています。それ故に「H」の真ん中のドットの位置が、㋐では罫線Ⓐより少し上の①→ライン上にあり、交差ポイントをはずれています。㋑では交差ポイント上にあります。

 ・青い斜め線で示した形━ⓐの大きさと、青字で示した文字ライン②がⓐをほぼ真ん中で二分しているか。

㋐は①→のラインが少し大きく右に出てⓐが大きくなり、また青字②のラインがⓐを二等分していません。㋑は①→のラインがそれほど右に出ず、ⓐも小さく青字②のラインがⓐを二等分しています。

細かなことですが、文字のバランスや美しさについては大切なポイントです。シェードの位置や太さ、オーバルの形、ラインの乱れ等々に気を取られて、気をつけているつもりでも見落としていました。じっくり見ることの大切さを改めて感じました。もちろん、生徒さんには見落としていた点をお伝えしました。スペンセリアンにかかわらず、責任をもってプリント作せいをしていますが、改訂版が多いです…。

 

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