クラスの中を覗いていただけるページです。クラスの様子やできごと、受講生の制作物をご紹介していきます。

2024年5月25日土曜日

小さな文字を書くペン先について

 ポインテッドペンクラス講師の東井です。

各々のペン先について感じたことをまとめました。(写真とペン先の順序が違っていて申し訳ありません。また、写真の文字は2mm幅で書いています。) 

Gillott 290   ペン先の「しなり」はあるので、ラインの細い、太いは出る。全体的に細いので、3mm幅で書くのは少ししんどい。

Hunt 100       「しなり」はあるので、ラインの細い、太いは出る。Gillott 290 より若干太い。

Hunt 103       「しなり」はあるので、ラインの細い、太いは出る。Hunt 100 より太く、3mm幅でも書ける。

Brause 513    「しなり」はあまりないので、細い、太いは少し出にくい。次に書く、Hiro700 に比べると、細い、太いの差は出る。「しなり」がない分、コントロールはしやすい。ヘアーラインも細いが、ダウンストローク(太い線)も細い。

Hiro 700 「しなり」はあまりないので、細い、太いは出にくい。「しなり」がない分、コントロールはしやすい。全体的に太く、文字が小さい場合、細い、太いの差はあまり出ない。

Principal, Hunt 101 ペン先が「摩耗」していない状態なら書けるが、2mm幅ではやはりしんどい?太めのダウンストロークも味がありますが…。

小さな文字が書けるペン先だけに、先端がデリケートでやさしく扱うことが大事です。今回は、Hunt100とBrause513が、引っかかりも少なく、インクの出もよかったのでスムーズに書けましたが、以前の私のメモでは全く逆で、どちらのペン先も、ひっかかりが多い、インクの出が悪い、もろいと評価は低いものでした。その時々の自分の状態もありますし、ペン先のコントロールができないうちに評価したかもしれません。またペン先の中には、すぐにダメになるものもあります。

何種類かのペン先について書きましたが、これは私自身の感想で、書き手によってその感覚は違います。用途により、自分に合うペン先を見つけたいですね。

2024年5月13日月曜日

平筆ローマンキャピタルのワークショップ

 皆さんこんにちは。レギュラークラス講師の清水裕子です。

SLA(スタジオレターアーツ)では、時々、通常の定期的なレッスンとは別に、受講者のみを対象にワークショップを行っています。平筆のローマンキャピタルも、レギュラークラス受講者を対象に2023年春、今年春と2回開催しました。

講師のデモンストレーション
  平筆ローマン入門には、最低3日間が必要だと私は考えています。そして、その3日間は連続で開催せずに2週間ほど空けており、それがより良い結果につながっている様です。
配布するお手本コピー
それ以降のブラッシュアップについては、当日の受講人数にもよりますが、できるだけ通常のレッスンでも指導する機会を設けています。

毎回のワークショップでは、受講される方々の集中力と根気とに深く感銘を受けています。私もまだまだ道半ばですが、自分が二度John Stevensから習ったことを(自分なりに咀嚼した上でですが)受け渡していかねばと思い、教え始めました。来年からは門戸を広げ、外の広い会場で開催していきたいと思っています。今秋にはお知らせします。